痛みの仕組み

筋肉を大きく動かせば末梢の血管が動き、その圧力で血流が促される。

血流が正常で筋肉が柔らかければ、筋肉に酸素と栄養が行き届き、筋肉の温度も適温で柔らかく保たれ、かわりに二酸化炭素や老廃物を回収します。

しかし、現代の生活では、移動は車や電車、家事は家電を使い、仕事でも長時間同じ姿勢を強いらる。むかしに比べると日常的に体を大きく動かす習慣がなくなってしまいました。
その結果、体を支えて動かすための筋肉が衰え、血流も悪くなり、酸欠で栄養不足な固く冷たい筋肉になる。そんな筋肉には痛みの原因の化学物質が生まれ、それが神経を刺激して痛みと認識し、その痛みを無意識に体がかばい不自然な姿勢や、同じ姿勢を取ることとなる。それが慢性的な肩コリ・腰痛になると考えられます。

痛みの中には、骨が神経を圧迫して起こるものもありますが、まずはこの筋肉の疲労、衰えが原因であることが多いです。

痛みの悪循環

  1. 同一の姿勢を取り続けることで、筋肉が緊張
  2. 緊張した筋肉が血管を細くし血流が低下
  3. 糖質代謝の副産物である乳酸がたまる
  4. 周辺が酸性状態になる
  5. 発痛物質を含むさまざまな化学物質が滞留する
    • 痛みの原因であるブラジキニンが発生
    • 痛みを増幅するプロスタグランジンが発生
  6. 発痛物質・老廃物による神経への刺激
  7. 神経への刺激が、脊髄を通って脳へ伝わる
  8. 痛みとして認識
  9. 痛みがストレスになり交感神経が優位になる
  10. 交感神経が血管を細め、さらに血流が低下する
  11. 老廃物が排出されにくくなる

老廃物が体外へ上手く排出できずに溜まってしまうと、疲労が蓄積され体がどんよりと重くなる。さらに、コリや痛みを感じてしまうと、痛みにより、カラダの可動範囲が徐々に狭くなり、無意識に同一の姿勢を取り続けてしまう。

そして悪循環の出来上がり。

康円の整体では

この悪循環を抜け出すためには、いかに筋肉の緊張を解けるかが一番重要になるため、ストレッチ、PNF(固有受容性神経筋促通法)、手技で優しく緊張を解きほぐしながら、筋肉を元の健康な状態に近づけてゆきます。

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